2010年6月10日木曜日

道南勤医協 函館稜北病院&江差診療所 後期研修プログラム

後期研修プログラムin 勤医協中央病院
6月11日開催の 後期研修プログラムのプレゼンテーション資料を公開します


道南勤医協が今取り組んでいる課題

○電子カルテ レベルアップ- 可動後6年。 今回は 臨床指標(Clinical Index)、医療統計を月報化できるようにして 医療活動に日常的に活用できることを目標にしている。9月下旬稼動

○栄養科の外部事業化- 道南の中で唯一職員による給食提供だったが,外部事業家を検討中。地域食堂の展開と高齢者住宅の建設とセットで調理士のモチベーションは高まっている

○医療の質向上委員会の立ち上げ-電子カルテ Clinical Indexに基づき 目に見える質の向上と やなり、アナログ的な評価もくみあわせていく

○リハビリ部門の強化- 地域の必要回復期リハビリテーション病床の2倍の激戦くではあるが、リハビリのクォリティーの評価は高い。Clinical Indexによるリハビリの進捗状況の評価が適正にすすめられていると外部の私は思っている。365日リハビリを年内に開始する。土日のリハビリ休止は内科治療の患者が土日抗菌剤を休止するのと同じ、リハ効果は高まる。来年は50名規模のセラピスト集団となる。

◎病院機能評価受審をへて3年後から病院本体の新築事業に着手することを 5月の社員総会で決定した。

-そのための経営基盤の強化と人材育成(ひとづくり)

-過去経営的な理由で病院機能評価受審を断念した経過があるが、DPC病院が 回復期リハビリ転院を選択するときの指標にしている。紹介先に不満があると 急性期DPC病院にクレームが集中される事情もある。老朽化した病院本体を新築することも決めたが、正直後継者の確保が一番の課題。

-後期研修医として 道南の医療活動をみていただいて、将来の選択枝に加えていただきたい。

○技術的に家庭医療学と総合診療をまなび、口先だけではない全人的な医療を展開する。さまざまな機会(学会、講師の招聘)を活用して、全職種でこの視点での医療活動をすすめる。

函館稜北病院と稜北内科小児科クリニックのポジショニング

 市内には巨艦の急性期DPC病院が3病院。他にも300から400床クラスの病院が林立。急性期治療には、こまらない。以前から 医療連携は盛んな地域ではあるが、当院が回復期リハビリ病床を開設してからは お願いするだけの立場からギブ&テイクの 対等な関係になりつつある。

 慢性疾患の日常的な管理と 急性期後の在宅復帰と在宅療養患者の管理に比重が移っている。

 内科医としても面白さは 慢性疾患の管理がメインではあるが、ウォークインの脳卒中、心筋梗塞などの鑑別などがある。あきらかなものは 救急車で最初から急性期病院に搬入される。

 重症疾患の初発徴候を見落とさないという緊張感は必要。

江差診療所のポジショニング

昨年から無床診療所となった、地域の道立江差病院の病床可動率は60%程度。むしろそのベッドを活用させてもらい。診療所は慢性疾患管理、労災診療、在宅診療にシフトした。道の道立病院のベッド削減方針に対し、診療所が中心となって、地域の医療を守れとの運動をおこし地域医療再生事業の指定をうけた。検査もそうだが、在宅患者の悪化の際の受け入れ対応もするようになり、道立病院自体の姿勢が変わってきた。大城Drの地道な努力が大きい。

家庭医の研修の有力な研修施設であることは、香取Drが十分発信してくれた。

道南勤医協の医師集団の技術的特徴

神経、筋骨格系に強い。神経学的所見と脳CT読影、装具に強いリハビリ医と 早期リハビリと嚥下評価 栄養管理に強いリハビリ医。二人の得意分野がうまくかみ合っている。さらに運動器の整形外科医がいる。急性疾患後の廃用からのリハビリ、在宅療養への医学的なサポート技術が強い。またNST、褥瘡管理、在宅導入は横倉DRがバックアップしている。 稜北病院の現在のポジショニングには技術的背景がある。

ちなみに消化器科担当は3名であり、ゼロからの胃カメラ研修受け入れ可能。呼吸器の佐々木は急性期増悪事は急性期病院に素直に依頼。診断と読影、労災、禁煙外来などに絞り込んで診療している。実際の外来管理患者は呼吸器と他の疾患は半々程度。わたしは安全委員会の委員長として認定メディエーターやシステム委員会の委員長として診療所報管理士などを取得しているが、 少人数で必要にせまられて、スペシャルインタレスト分野を他にもっている医師は多い。横倉Drは 市内の他の病院で開催されているICLSコースのインストラクター。脳卒中連携パスの運営委員に堀口医師が就任するなどオフィシャルな役職もつとめている。鎌倉医師は毎週、市立函館病院の医療連携のための回診にでかけている。

後期研修医に提案できるものと期待したいこと

I Have a Dream

-わたしたちが現在挑戦している課題を一旦うけとめていただいた上で、自身の研修を成功させ、自己研鑽に励んでいただきたい。

わたしたちは 道南の民医連運動の火をたやさず 次の世代に受け継ぎたい。そのための医療活動をつづけている。 電子カルテ更新、病院機能評価受審、人材育成、新病院建設の構想は次の世代へ引き継ぎたいという私達の夢。

Yes We Can

餌取のチャレンジをホームページで見ていただきたい

… はっきり言って よくばりかなと本人の弁 …

内科外来でComon Diseaseをきちんと診療できる慢性疾患管理をしっかりできること
胃カメラを ゼロからスタートで 卒業試験は胃ろう造設 の予定
   脳CTの読影と神経学的所見との関連を身につける
   胸部レントゲン、胸部CTの読影力は剣持Drの読影力にせまりたい
   高齢者総合機能評価(CGA)の習得
   ACLSの院内研修チームリーダー
   NST、褥傷ラウンド 感染対策チーム(ICTチームもやしもん)ラウンドに参加   などなど 
進捗状況はブログに公開します (Yes We Can)
研修医ホームページに誘導するため佐々木個人ブログを立ち上げた
内容は函館と私の生活の紹介だが 毎日更新するので “青函圏”ググると4、5位につけている

後期研修プログラムとしては
1年研修で内科後期研修3年目にて中央病院の連携施設にて内科認定医の受験資格を得られる

青函圏函館家庭医療プログラム(3年)

 勤医協中央病院、弘前市健生病院、市内の函館中央病院小児科も関連施設としているため、エントリーで 函館、江差、弘前、札幌の研修をかなり高い自由度で組み立てられる仕組みにした。

リハビリ医学会認定施設でありリハビリ科を標榜できる1年コースの臨床リハビリ医受験資格も同時取得可能。江差診療所に住み着いている自由発想の “ヨーダ大城”の魅力を十分堪能できます。
大事なのは 先生方の Willです
道南は先生方のWillの実現に最大限のサポートを致します

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