日本古代史のフェイスブック投稿に触発されて、現代日本人の成立についての書籍を昨年読んだのを思い出した。
縄文人、弥生人の混血がどの様にすすんで現代日本人になったのか? 膨大な遺跡の人骨の計測で実証したのが、この書籍の核心。
今回読みなおし、あとがきにさらりと書いてあった人類の進化への人類学者としての見解を読みとばしていたのに気がついた。
高野和明のジェノサイドは、アフリカに今の人類の頭脳を遥かに凌駕する超人類が誕生するSFものだが、溝口氏は、今後人類は進化しないだろうとサラリと書いている。
人類が環境に適応して自らの体と遺伝子を変えて行くのには数千年の年月がかかる。
しかし、今や人類は知恵と道具で環境に適応する段階に入り、人類はこれ以上進化しないと言うのが、著者の最後の見解であった。
HIVに適応できる人類が出現する前にHIVを克服する医学技術を獲得してしまであろうことを例に掲げている。
そうなのだろう、ジェノサイドに登場する超人類に匹敵する頭脳をもったスーパーコンピューターを開発してしまうのが、今の人類なのだ。
半減期10万年の核のゴミを処理する能力を今の人類は持ち合わせていない。核の平和利用という米国政財界のキャンペーンに踊らされたことを素直に反省する能力は持ち合わせているハズ。
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