2013年10月20日日曜日

事前指示書

90才の男性を見送った
入院中は、軍隊中に訓練したとのことで、開眼したまま眠っていた。
おじいちゃんとは呼ぶのが、はばかれた
威厳のある顔貌 回診が楽しみだった。
脳梗塞後肺炎を繰り返し、やむなく絶食にした。
ようやく 肺炎は治癒。
摂食訓練をはじめたが、飲み込みができない。
妻に経管栄養をすすめたが、一切の延命治療をのぞまないとの、文書を書き残してあると
話され
CVライン確保も拒否された。
徐々に意識が 遠ざかり
24時間開眼していた眼が優しく閉じた
なんの苦しみのない最期であった
書き残された文書には、本州で生まれ、北海道に渡った
全生活史、軍隊のこと職業。dsそして、病に伏したときは、一切の延命治療を 望まないと記載されていた
アドバンス ディレクティブを考えてみた
生まれてからの 90年を綴って このまま逝かしてほしい との文面に感銘した
事前指示書=アドバンス ディレクティブはこうであってこそ 家族も 医療者も受け入れ そして、人生の締めくくりを尊厳を大切にしたいと願う
すがすがしい気持ちで 患者さんを正面玄関から 送り状だした
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