2012年11月26日月曜日

挨拶はたいへんだ

音楽評論家吉田秀和が亡くなったのが、今年の5月22日。 
作家丸谷才一が亡くなったのは、10月13日。
7月9日に催された"吉田秀和さんお別れ会" に丸谷才一が追悼文を寄せていたことを近刊の吉田秀和追悼集で知った。会場でテープ録音されたものが、流されたと書いてあるので、丸谷才一もすでに病床についていたのだろう。
丸谷才一に「挨拶はたいへんだ」と言う著作がある。丸谷才一は、どんな短い挨拶でも必ず原稿を書いて、推敲を重ね、少しでも挨拶を聴く人たちに楽しんでもらうことをこころがけていたという。
生涯の挨拶の原稿がすべて残されていると言う。
この旧字体の文章を読んで、丸谷才一は、最期までそれをつらぬいた人と感銘した。
私もこの著作を読んでから挨拶の原稿を残すようにつとめている。ただし、携帯で原稿を書いて自分当てにメールしておくという スタイルではあるが(-_-;)
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