2010年5月2日日曜日

アントノフスキーの健康生成論SOC

アウシュビッツから生還したユダヤ人の多くの人が今で言う PTSDにさいなまれたのに対し,4割近くの人が アウシュビッツの経験を自身に与えられた試練として,積極的に受け止め健康的に生活している。ここからスタートした アントノフスキーの健康生成論 SOC(Sence of choherence)について,若い先生が,SOCの三要素として最近使われている用語に直してくれた。
記録にとどめたくて、このブログに転載させていただいた。
私が学んだ時期と比較するとわかりやすく訳されてきたようだ。
1.理解可能感sense of comprehensibility
今自分が置かれている状況に対して、それには秩序があり予測と説明が可能であると理解する能力。わかりやすい説明や主体的な選択を伴わずに一方的にサービスを受けるだけだと、理解不可能感にさいなまれます。
2.処理可能感sense of manageability
状況を打破するための資源が手元にあり,自分で有効に対処できるだろうという感覚。
これも一方的にサービスを受けるだけだと、「自分で何とかしている」感覚にはならず、「人様の助けがなければ載りきれない情けない自分」という感覚がむしろ強調されます。
3.有意義感sense of meaningfulness
今の状況に対処することが、「自らの人生にとって意義のある挑戦であり,自己を投入して関わるに値するものである」という確信。無視されやすいが、実は一番大切なんじゃないかという要素。
関わる側が、当事者に対して「今の状況をどう認識しているか」を問い、一緒に考え、見出していく粘り強い関わりが必要。

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